深川第七中学校(いのちの扱い方)

こんにちは。教育コンサルタントでいじめ研究家の品田奈美です。

 コロナ感染症も落ち着いてきて、ようやく中学校での全校生徒対象の講演会を担当させていただくことができました。

当日の様子は、未来の子ども達プロジェクトのホームページを御覧ください。
https://ijimegaowaru-houteishiki.com/1836/


 今回は、人権講演会の中のいじめ防止授業ということで、”いのちの仕組み”について、深く話をさせていただきました。
特に、今回は、自分の気持ちや感情の扱い方を中心に構築する私がおりました。
 講演会というのは、生物であり、聞いてくれる方々との空間で共鳴を起こして私から言葉が引き出されていくことをいつも感じるのです。今日は、こんなことを話そうかな?と思っていても、当日の空間によって、自分の意志に反して違う言葉が私から発せられることは、しょっちゅうなのです。今回は、非常に深く丁寧に話をさせていただけた印象でした。

 今回の子ども達は、一生懸命についてきてくれた様子が感想文から伺えました。子どもさん達の感想文に、安堵の気持ちと同時に、私が長年伝え続けてきて、ようやくこんな感想文がでてきてくれたのかーーーーと、あまりの感動で嬉しくなってしまいました。奥行きまで、届いてくれる子ども達が出始めていることを思うと、時代が変わってきているのかもしれないと、感じてしまった今日この頃。

その感想文がこちら、

 話を聞き、「自分」や「他人」などという概念を作ること自体がおかしいのではないかと思った。そうすれば差別意識もなくなり一人の人間として生きられると思う。

これは、中学3年生の男子生徒の感想文です。

「自分」と「他人」という概念を作り出している私達の知覚世界の仕組みをよく捉えてくれたようです。空間構造を理解することから意識の構造を捉えていくと、「自分」という枠に必ずぶち当たることになります。「肉体の私」と、「精神の私」が折り重なって同じ位置に留まっているため、私達は、どうしても「肉体の私」を中心とした世界を生きているが、「精神の私」を中心に物事を捉えていくと、「自分」と「他人」の概念が、一気に変わってくるのです。

 この位置から物事を捉えられるようになってくると、「いじめっ子」と「いじめられっ子」は、同じエネルギーであり、両者は関係性の中で、「いじめという関係性」をお互いで成立させてしまっていることが分かるようになるのです。

 また、子ども達の多くに「いじめが発生する仕組みがわかった」という何とも素直な感想が多く届きます。本当の意味で、いじめのメカニズムをみんなで理解し、助け合いの世の中を創っていけることを夢見て、これからも講演活動を頑張っていきたいと改めて感じさせてくれた子ども達に感謝の気持ちでいっぱいです。

ご協力くださいました皆々様、ありがとうございました。

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