教員研修(まさかの真実・・・)

こんにちは。
教育コンサルタントでいじめ研究家の品田奈美です。


 都内の公立小学校にて教員研修を担当させていただきました。
昨年度の東京講演会に参加された保護者の方が、我が子の学校で是非講演をして欲しいと資料を持っていったところ、体験談冊子に感動してくださった一人の教員が、これは教員研修をしなければ・・・と実現くださいました。

 想いで実現した研修会は、やっぱりいいですね。参加して下さる方々の姿勢がやっぱり違うのです。

さて、当日は、バケツを引っくり返したようなすごい雨でしたが、頑張ってどうにか学校に到着。教室に集まってくる先生方は、若い先生がとても多く、和気あいあいと終始楽しい雰囲気の研修となりました。

当日の詳しい様子は、未来の子ども達プロジェクトのホームページ(ブログ)をご覧ください。

https://ijimegaowaru-houteishiki.com/1999/

さて今回の研修中に、参加者の誰もが納得をすることができた事例をご紹介いたします。

 「いじめが終わる方程式」の基本は、「相手を通して自分を知る」「汝自身を知れ」ということのための実践法なのですが、私達がはまり込んでいる今の空間認識力と思考法では、なかなかそれができない仕組みの中にいるのです。

 自分を知ろうと思っても、絶対に知ることができない仕組みの中にいるのです。私達は、自分の顔すら自分で見ることもできないのです。自分のことは、自分では絶対に分からない仕組みの中にいるのです。

 では、どうやって自分を知るのか。。。

実は、ものすごく簡単なんです。答えは、「目の前を見る」ことなんです。「前が自分」という感覚を身に付けていくことが何よりの早道となります。しかし、私達は、「前が自分」として見ることはできないのです。なぜならば、普段私達が使っている思考は、2つに分けることで認識できる仕組みになっており、その2つを私達は、バラバラで見ているのです。「相手」と「自分」というように。さらには、プラス思考という思考に傾いていることにより、片側を嫌い、片側しか受け取れない罠にはまり込んでいるのです。

私達は、罠だらけの中で、はっきり言って「何も見ていない」状態で生きているようなものなのです。

 さあ、今回は非常に気さくな校長先生が、素直に参加くださったおかげで、本当に楽しくそのカラクリを体感ですることがきた研修となりました。

一番前に座って積極的に参加くださる校長先生に、私は、

「先生!ご主人に対して一番言いたいことって何ですか?」と質問させていただきました。

すると校長先生は、少し考えてこう答えてくださいました。
「家の夫は、とにかく相手の立場を考えないのよ。もっと相手の気持ちを考えてほしい」と・・・

するとどうでしょう。教室の先生方が、どっと笑ったのです。これには、校長先生もビックリ!え?何でみんな笑ったの?
と、校長先生だけがポカンとされていたのです。


そうです。
まさに、校長先生がご主人に言いたい言葉は、見事に、周りの先生方が校長先生に対して言いたい言葉ドンピシャだったのです。あー、ずっと言いたかったことをご自身が言ってくれたーとばかりのみなさんの表情。
非常に、気さくで素直な校長先生は、え?まさか・・・・と思いながらも苦笑いしながら、その自分を真摯に受け取ってくださいました。その瞬間、どれだけ多くの教員が癒やされたことでしょう。。。

さあ、これでお分かりですね。

もっとも相手に言いたいことは、周りの人があなた自身に言いたいことなのです。

しかし私達は、嫌いな部分があると、その嫌いな相手とは真逆の自分になろうと努力しているため、自分は絶対にその嫌いな自分になっていることなど1ミリも気が付けないのです。

プラス思考に傾いていることによって、拒絶感覚や抵抗感が湧き出てしまって、なかなかその自分(相手)を受け取れなくなってしまうんですよね。その結果として、いじめ問題にも関連してくるわけなのです。

ということで、みなさんも、是非、相手に言いたいことを自分に戻していく訓練をしてみてくださいね。

今回は、本当に素直な校長先生や、想いで研修を実現してくださった小寺先生に心から感謝申し上げます。

ありがとうございました。

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